【独自調査】Googleサジェストだけ見ると約7割を見逃す
50キーワード×6ソース実測比較【2026年9月】
キーワード調査の第一歩は多くの場合「Googleサジェストを見る」ことです。しかし、検索行動はもうGoogleだけで起きていません。動画はYouTubeで、商品はAmazonで、そしてWeb検索でもBing系のシェアが伸びています。では、Googleサジェストだけを見ていると、検索需要をどれだけ見逃すのか?——10ジャンル50キーワードについて、Google・Bing・DuckDuckGo・YouTube・ニコニコ動画・Amazonの6ソースのサジェストを同日に実測し、重複と独自性を数えました。
50キーワード×6ソースの実測で、①6ソースの全サジェスト候補のうち、Googleに現れるのは約3割だけ。平均69.5%はGoogle以外にしか出ません(10ジャンルすべてで60〜74%)。②同じWeb検索でもGoogleとBingの重複は40.2%。③YouTubeの51.0%・Amazonの65.2%は他ソースに無い独自候補(学習意図・購買意図の宝庫)。④DuckDuckGoのサジェストは99.8%がBingと一致し、実質Bing系であることも実証されました。
調査の設計(10ジャンル50キーワード×6ソース)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シードキーワード | 10ジャンル×5語=50語(SEO・副業・お金・健康・生活・旅行・美容・家電・学び・食。例:「ダイエット」「nisa」「イヤホン」「seo対策」) |
| 対象ソース | Google/Bing/DuckDuckGo/YouTube/ニコニコ動画/Amazonの6つのオートコンプリート(すべて日本語設定) |
| 取得 | 2026年9月6日に同日取得。入力直後に表示される基本サジェスト(1ソースあたり平均7〜12件) |
| 比較方法 | 表記を正規化(小文字化・空白統一)した上で、ソース間の重複率(Jaccard係数)と独自率を計測 |
取得にはSaguruの本番と同じ取得エンジンを使用しています(SaguruはこれらのソースをX・Instagram・TikTok・はてな等を含む11ソースとして統合していますが、本調査ではオートコンプリート型で横並び比較できる6ソースに限定しました)。
結果①:Google見逃し率は平均69.5%
結論先出し:6ソースを合わせた全ユニーク候補のうち、Googleサジェストに現れたのは約3割。残り69.5%は「Googleを見ているだけでは出会えない候補」でした。
ジャンルによる差は小さく、10ジャンルすべてで60〜74%。「うちのジャンルはGoogleだけで十分」と言える分野は1つもありませんでした。SEO・マーケ系が最も低い(60.2%=それでも6割見逃す)のは、このジャンルの検索行動がWeb検索中心であるためと考えられます。
結果②:ソース間の重複はこれだけ小さい
結論先出し:同じ「Web検索」であるBingですら、Googleとの重複は40.2%。動画・ECとの重複はさらに小さくなります。
| 組み合わせ | 重複率(Jaccard・50語平均) | 読み方 |
|---|---|---|
| Google × Bing | 40.2% | 同じWeb検索でも6割は別の候補 |
| Google × DuckDuckGo | 36.9% | 後述の通り実質Bing系 |
| Google × YouTube | 23.3% | 動画の検索行動は別世界 |
| Google × Amazon | 14.8% | 「買う直前」の言葉はWeb検索と別 |
| Google × ニコニコ動画 | 4.5% | ほぼ独立したコミュニティ語彙 |
💡 面白い副産物があります。DuckDuckGoのサジェスト候補は99.8%がBingにも存在し、独自率はわずか0.2%でした。「DuckDuckGoのサジェストは実質Bing」という通説を、日本語データで裏付けた形です。調査ソースとしてDDGを別枠で数える意味はほぼありません。
結果③:独自候補が多いのはAmazon・ニコ動・YouTube
結論先出し:「そのソースにしか出ない候補」の割合(独自率)は、ニコニコ動画84.3%・Amazon 65.2%・YouTube 51.0%。プラットフォームごとに、ユーザーは違う言葉で検索しています。
例えば「ダイエット」なら、YouTubeには「〜 ルーティン」「〜 ビフォーアフター」のような視聴系、Amazonには「〜 サプリ」「〜 食品」のような購買系の候補が並びます。Googleの独自率も26.8%あるため、「Googleを捨てて他を見る」のではなく、足し合わせて初めて需要の全体像になるというのが正確な結論です。
実務への活かし方:ソース別の「意図」を読む
- 記事ネタの発掘はGoogle+Bing:Web検索意図の候補が中心。Bingの独自17.4%には、PC・ビジネス利用層の語彙が混ざります。
- ハウツー・学習系コンテンツはYouTubeサジェスト:独自率51%は「動画で学びたい」需要の一覧。記事化しても動画化しても使えます(YouTube動画SEO)。
- 商品・アフィリエイト記事はAmazonサジェスト:独自率65.2%は購買直前の言葉。「〇〇 おすすめ」をWeb検索で書くより、Amazonの「〇〇 (用途・悩み)」から書く方が転換に近い語を拾えます。
- DuckDuckGoは調査ソースから外してよい:99.8%がBingと同じ。時間は他ソースに使いましょう。
- キーワード選定の実務では横断取得が前提:本調査は「入力直後の基本サジェスト」だけで7割の差が出ました。キーワード選定の候補出しは、複数ソースを一括で見る仕組みで行うのが効率的です(Saguruは11ソースを1画面で取得します)。
手法と限界(正直に)
- 各ソースは2026年9月6日の単一スナップショットです。サジェストは時期・話題で変動します(同一シードの継続観測を開始しており、変動率は今後の調査で公開予定です)。
- 比較は入力直後の基本サジェスト(1ソース平均7〜12件)に限定しています。「あ〜ん」「a〜z」を付加する深掘り取得を含めると件数は数百件規模になり、重複率はさらに下がる(見逃し率は上がる)方向です。
- 正規化は小文字化・空白統一のみで、表記ゆれ(ひらがな/カタカナ等)は別候補として数えています。同義候補を束ねると見逃し率はやや下がりますが、傾向を覆す規模ではありません。
- ニコニコ動画は7/50シードで候補が取得できず、取得できた43シードのみで集計しています。
引用・転載について
本調査の数値・グラフは、出典として本ページへのリンク明記を条件に、記事・スライド・社内資料などへ自由にご利用いただけます(事前連絡不要)。
引用例:出典:Saguru(株式会社D-SYSTEMS-EN)「サジェスト6ソース実測比較(2026年9月)」 https://saguru.dsystemsen.com/column/81-suggest-source-gap.html
11ソースのサジェスト、1画面でまとめて見られます
本調査で使った取得エンジンはSaguruの本番そのものです。Google・Bing・YouTube・Amazonにニコ動・X・Instagram・TikTok・はてな等を加えた11ソースのサジェストを1回の検索で横断取得し、SEO難易度👑・AIOチェックまで確認できます。登録不要・1日5回まで無料。
登録なしで1日5回まで無料 / メール登録で1日30回 / ベーシック月額270円 / 自サイトをSEO診断


