【独自調査】AIOに引用されるページの共通点
1,121ページ実測解剖:構造の差はほぼ無かった【2026年9月】

公開日: 2026-09-06 更新日: 2026-09-06 所要時間: 約9分

「FAQスキーマを入れるとAIに引用されやすい」「質問形の見出しが効く」——AIO対策のノウハウは巷にあふれていますが、実際に引用されたページとされなかったページを並べて数えた日本語のデータはほとんどありません。そこで、第3弾調査で取得したAI Overviewsの引用元394URLと、同じ検索で上位10位に表示されながら引用されなかった731ページ、合計1,121ページのHTMLを実際にクロールして比較しました。結果は、通説をいくつか裏切るものでした。

結論

1,121ページの実測で、①引用ページと非引用ページの「構造」の差はほぼゼロ(FAQスキーマ実装率の差+2.1pt・見出し/表/リスト/画像は同数)。②差が出たのは文字数(本文中央値10,748字vs8,960字・2万字超の割合は約2倍)と「ドメインの常連性」(3回以上引用される常連ドメインが引用枠の89.1%を占有)。③検索1位でも引用率は41.9%で、引用の36.0%は上位10位圏外のページから——引用は順位とも構造テクニックとも別のゲームでした。

調査の設計(引用390 vs 非引用731ページのHTML比較)

項目内容
母集団日本語SEO関連384クエリのAIO引用元394 URL+同クエリ検索上位10位のうち非引用の770 URL(2026年8月30日実測・第3弾調査と同一データ)
取得ユニーク1,164URLを同一条件でクロールし、解析可能な1,121ページ(引用390・非引用731)を比較
抽出項目本文文字数/h2・h3見出し数/質問形・「とは」見出し/表・リスト・画像数/FAQ・Article・HowTo構造化データ/JSON-LD/更新日(dateModified)/タイトル長

ポイントは比較対象です。「引用されたページ」と「同じ検索の上位10位に入っていたのに引用されなかったページ」を比べているため、単なる上位ページの特徴ではなく、引用の有無だけを分ける要因に近づけます。

発見①:構造の差は、ほぼ無い

結論先出し:「FAQスキーマ」「質問形見出し」「表を使う」といった構造テクニックは、引用ページと非引用ページでほとんど差がありませんでした。

指標(中央値)引用ページ非引用ページ
h2・h3見出し数2222
リスト(ul/ol)数2522
画像数2828
タイトル長43字44字
FAQ構造化データ実装率15.9%13.8%(差+2.1pt)
Article構造化データ実装率38.7%36.0%(差+2.7pt)
質問形・「とは」見出しの比率11.2%10.2%

⚠️ 誤解しないでください——構造化やFAQが「無意味」なわけではありません(検索結果の表示や内容理解には寄与します)。ここで言えるのは、「FAQスキーマを入れたから引用される」という因果を支持するデータは無かったということです。引用の椅子は、マークアップの小技では取れません。

発見②:差が付くのは「長さ」と「常連性」

結論先出し:構造が同じなら何が違うのか。明確な差が出たのは「本文の量(網羅性)」と「ドメインとして繰り返し引用される常連性」でした。

本文2万字を超える「網羅型ページ」の割合 引用ページ 22.8% 非引用ページ 11.4% 引用390 vs 非引用731ページ・当社実測(2026年8月30日取得分)

つまりAIOの引用は「1ページの書き方」よりも、「そのドメインが繰り返し根拠として使える存在か」で決まっている部分が大きいのです。これは第3弾調査の「引用元の44%が2か月で入れ替わる」という事実と矛盾しません——常連の座は固定ではなく、新しい常連が生まれ続けています。

発見③:1位でも引用率41.9%。引用の36%は圏外から

結論先出し:検索順位は引用に効きますが、決定打ではありません。

「その順位のページがAIOに引用される確率」(順位別) 1位41.9% 2位32.6% 3位30.2% 4位24.5% 5位25.3% 6位19.5% 7位16.9% 8位11.5% 9位13.2% 384クエリ・当社実測。1位ですら6割近くは引用されない

さらに重要なのはこちらです。AIOの引用枠1,289個のうち、36.0%(464個)は、そのクエリの検索上位10位に入っていないページからの引用でした。

💡 これは上位表示できていないサイトへの朗報です。通常の検索で勝てていなくても、AIが根拠に使いたくなる網羅記事・一次データがあれば、引用枠から先に取れる——実際、当サイト自身も検索順位が2桁の段階でAIクローラーからの参照が始まっています。

実務への示唆:引用されるために何をすべきか

手法と限界(正直に)

引用・転載について

本調査の数値・グラフは、出典として本ページへのリンク明記を条件に、記事・スライド・社内資料などへ自由にご利用いただけます(事前連絡不要)。
引用例:出典:Saguru(株式会社D-SYSTEMS-EN)「AIOに引用されるページの共通点(2026年9月)」 https://saguru.dsystemsen.com/column/80-aio-cited-page-anatomy.html

📋 引用埋め込みコード(出典リンク入り・クリックで全選択)

数値・表の引用時にそのままお使いいただけます。その他の統計は「SEO・AI検索 統計データまとめ」にも掲載しています。

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よくある質問

FAQスキーマを入れるとAI Overviewsに引用されやすくなりますか?
本調査(引用390ページvs非引用731ページのHTML実測比較)では、FAQ構造化データの実装率は引用ページ15.9%・非引用ページ13.8%で、差はわずか2.1ポイントでした。見出し数・表・リスト・画像数もほぼ同じで、構造化のテクニックだけで引用されやすくなるという証拠は確認できませんでした。
AIOに引用されるページと引用されないページの違いは何ですか?
本調査で差が出たのは①文字数(本文中央値は引用10,748字vs非引用8,960字。2万字超の割合は22.8%vs11.4%と約2倍)②ドメインの常連性(3回以上引用される常連ドメインが引用枠の89.1%を占有)③鮮度(2026年内の更新率が+4.2ポイント)でした。ページ単体の構造よりも、網羅性とドメインとしての信頼蓄積が効いています。
検索1位を取ればAI Overviewsに引用されますか?
されるとは限りません。本調査では検索1位のページがそのクエリのAIOに引用されていた確率は41.9%で、6割近い1位ページは引用されていませんでした。引用率は順位に比例して下がり(2位32.6%・5位25.3%・9位13.2%)、順位は効くものの決定打ではありません。
検索上位に入っていないページでもAIOに引用されますか?
されます。本調査では、AIOの引用枠1,289個のうち36.0%は、そのクエリの検索上位10位に入っていないページからの引用でした。AIOの引用は通常の検索順位とは別のロジックで選ばれており、上位表示できていないサイトにも引用獲得のチャンスがあります。
この調査の方法と限界は?
2026年8月30日に日本語SEO関連384クエリのAIO引用元と検索上位10位を実測し、ユニーク1,164URLを同条件でクロールして本文文字数・見出し・表・リスト・画像・構造化データ等を抽出、解析可能な1,121ページ(引用390・非引用731)を比較しました。クエリがSEO領域に限られること、単一時点であること、HTML特徴の機械抽出であることが限界です。
この調査データは引用・転載してもいいですか?
はい。出典として本ページのURLを明記いただければ、記事・スライド・社内資料などへ自由にご利用いただけます。

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