【内製SEO実況 2026年9月】CTRが0.3%→0.1%に落ちた原因は競合の社名検索だった
新規ドメイン4か月目の実録 ── 効いたこと・効かなかったこと・まだ分からないこと

公開日: 2026-09-22 更新日: 2026-09-22 所要時間: 約9分

当サイトは2026年5月末に公開した新規ドメインを、月額270円相当のツールと無料のGoogleツールだけで運用しています。3か月の実録に続き、このページから毎月の「実況」を始めます。SEO会社の事例は成功した顧客の話しか出てきませんが、ここでは自社サイトなので、失敗・誤診・まだ判定できないことまで数字ごと出せます。9月の主役は、順位もクリックも落ちていないのにCTRだけが3分の1になった出来事です。

結論

9月19日までの当サイトは、クリック25・表示7,478・平均順位40.2位(8月は31日で29・11,860・62.9位)。順位は上がり、クリックはほぼ横ばいですが、9月15日以降のCTRは0.3%→0.1%に落ちました。原因は、9月14日に公開した格安SEO会社の比較ページが競合の社名を含む検索で5日間に1,274回表示され、クリックが0だったこと。分母だけが増えた「CTRの水増し低下」で、実害はありません。学びは3つ。①サイト全体のCTRは指標にしない(正規表現で除外する)、②CTRが意味を持つのは10位以内だけ(当サイト実測:1〜3位28.1%/4〜10位1.1%/11位以下0%)、③2位でも0クリックはタイトルの問題(AI Overviewsのせいにする前に実際の検索結果を見る)。

今月の数字(8月との比較・日別の推移)

結論先出し:順位は62.9位→40.2位に大きく改善、クリックは横ばい、表示は減少。数字だけ見ると「良くなった月」ですが、中身は後述の通り単純ではありません。

期間クリック表示回数CTR平均掲載順位
2026年8月(31日)2911,8600.24%62.9位
9月1日〜9日133,1600.41%49.0位
9月10日〜14日101,5480.65%48.2位
9月15日〜19日22,7700.07%25.7位
9月1日〜19日 合計257,4780.33%40.2位

3つの区切りは、それぞれ「表示回数の急減(9/10)」「施策の投入(9/14)」「比較ページの表示急増(9/15〜)」に対応しています。平均順位が25.7位まで良くなった最後の5日間が、CTRは最悪という矛盾が今月のテーマです。

📌 前提:当サイトは2026年5月末公開の新規ドメインです。1か月目の平均順位は88位、3か月目で60位でした。詳細は「新規ドメイン3か月の実録」にあります。

出来事①:9月10日、表示回数が-42%。でも順位は動いていなかった

9月10日から、1日あたりの表示回数が350〜400回から160〜240回に落ちました。直前の9月4〜6日にAdSenseの導入と27本のタイトル短縮をデプロイしていたので、真っ先にそれを疑いました。

確認したのは4点です。

  1. 実際の順位:自前の週次SERP実測(28語・DataForSEO・1回約0.4ドル)で、主要語は前週比±6位以内。「モバイルseo」25→31位、「seoツール 比較」37→36位、「seoとは」85→85位。順位崩落ではありませんでした。
  2. 減少ページの最終クロール日:最も減った2ページ(モバイルSEO記事 260→74表示、ツール比較ページ 149→69表示)のGoogle最終クロールは8月30日と8月24日。9月4日の変更をGoogleはまだ見ていなかったので、デプロイが原因とは言えません。
  3. 技術面:200応答・noindexなし・canonical正常・手動対策なし。
  4. アップデート:Google公式の発表なし。変動観測サービスも「不安定」止まり。

結論は「順位が保たれたまま表示だけ減る=Search Console側の計測やSERP構成の変化の可能性が高い」。ここで慌ててAdSenseを外したりタイトルを戻したりすると、原因の切り分けができなくなります。再クロール後に判定する、と決めて放置しました。

💡 Search Consoleの平均掲載順位と実際の検索順位は大きくずれます(GSC平均順位の罠)。表示回数が動いたときに「順位が落ちた」と判断する材料は、GSCではなく実測にしてください。

出来事②:9月14日に打った4つの手

表示急減の原因が分からなくても、順位の課題ははっきりしていました。表示の96%が21位以下にあり、その順位帯のCTRは0%。つまりタイトルをいくら磨いてもクリックは増えず、「20〜40位の大量表示ページを10位以内に入れる」以外に道がありません。9月14日に4つをまとめて実施しました。

施策内容狙い
① 一次データ節の追加20〜40位で表示の多い6記事に、自社実測の数字を載せた「【当社実測】」節を追加網羅性と一次情報で順位を押し上げる
② 1ページ目0クリックの12ページを書き換え6〜10位で0クリックのページのtitle・descriptionを「とは?」型から「書き方・手順・違い」型へAI Overviewsが定義を出し切るため、AIOが出さない具体を約束する
③ 用語集106本をnoindex96日間で表示0回の用語集ページをnoindex,follow に。サイトマップ405→299URLクロールと評価を、表示のあるページに集中させる
④ 格安SEO会社の比較ページを新設「seo対策 格安」の上位10件中9件が会社比較だったため、費用相場記事ではなく比較ページ型で狙う。8社の公式料金+内製の比較表検索意図(会社比較)に合うページ型で1ページ目に入る

④は公開5日で「seo対策 格安」13.3位、「seo 格安」12.6位、「seo 激安」10.5位(以前の同クエリは31〜41位)。ページ型を意図に合わせた効果は早く出ました。ただし、この④が次の出来事を起こします。

出来事③:CTRが0.3%→0.1%。犯人は「競合の社名検索」

結論先出し:比較表に載せた競合の社名を含む検索で、5日間に1,274回表示され、クリックは0でした。期間中の全表示の46%です。

クエリ(9/15〜9/19)表示クリック掲載順位
〇〇(社名) 低価格500円 seo対策76409.5位
〇〇(社名) 低価格 ワンコイン383022.1位
seo対策 低価格〇〇(社名) ワンコイン127028.8位
3クエリ合計1,2740—
9/15〜9/19 の表示回数 2,770回の内訳 競合の社名検索 46% 1,274表示・0クリック それ以外 54% 1,496表示・2クリック 社名検索を除くと1日あたり約300表示=9月上旬と同じ水準 当社 Search Console 実数(2026年9月21日取得)

何が起きたかは単純です。比較表に「〇〇社は日額500円」と書いたので、Googleはその社名で検索する人にも当ページを出すようになりました。他社を名指しで探している人はSaguruのページを選ばないので、クリックは0。ただし、表示の76%がPCからで、検索文字列も「低価格500円 seo対策」のように不自然なため、人間の検索というより機械的な検索(サジェスト対策や順位計測)の可能性が高いと見ています(断定はできません)。

この3クエリを除くと、表示は1日あたり約300回で9月上旬と同じ。クリックは5→2で減っていますが、件数が少なすぎて増減の判断はできません。順位もクリック数も悪化していない。CTRだけが「分母の水増し」で下がった、が結論です。

比較表から社名を消すべきか

消しません。8社を網羅していること自体が、本命クエリ(「seo対策 格安」など)で11〜13位まで来た理由だからです。表示が増えても順位評価にマイナスはなく、CTRという「率」が下がるだけ。率を守るために本命の順位を捨てるのは本末転倒と判断しました。

Search Consoleでの正しい見方に変えた

出来事④:2位なのに0クリックの記事をどう直したか

同じ週、「seo テキスト分析」で平均2.9位・47表示・0クリック、「seo テキスト分析ツール」で9.7位・49表示・0クリックの記事がありました(テキストマイニング③)。前月まで19位だった記事が1ページ目に入った直後の状態です。

「AI Overviewsが答えを出し切っているのでは」と思いましたが、決めつけずに実際の検索結果を確認しました。結果、AIOは表示されておらず、当記事は2位。原因はタイトルでした。

変更前変更後(9/21)
titleSEOテキスト分析ツールの選び方と活用法|テキストマイニング③SEOテキスト分析ツール3種類の使い分け|無料で回す5ステップ
問題点連載番号「③」で単独記事として弱い/無料で使えることが伝わらない/「選び方と活用法」は上位の他記事と同型「3種類」「無料」「5ステップ」と、開いた先で何が得られるかを数字で約束
本文—タイトルの約束を裏付ける「3種類の役割と使い分け」の表を冒頭に追加(タイトルだけ変えて中身が無いと、次はクリック後に離脱される)

変更は9月21日にデプロイし、インデックス登録をリクエスト済み。効果はまだ分かりません。10月のSearch Consoleで「seo テキスト分析」系のクリック数を見ます。当サイトの過去調査ではGoogleがtitleをそのまま表示するのは10.9%なので、書き換えた通りに出ない可能性も織り込んでいます。

【当社実測】順位帯別CTR:11位以下は0%だった

結論先出し:当サイト98日間(6/14〜9/19)の実測で、クエリ単位のCTRは1〜3位28.1%、4〜10位1.1%、11位以下は0%でした。公開されているCTR曲線(1位で30%前後、10位で2%前後)と桁は合いますが、11位以下がここまで完全にゼロなのは、新規ドメインの表示の大半が「たまたま出た深い順位」だからです。

順位帯クエリ数クリック表示CTR
1〜3位105218528.1%
4〜10位3343761.1%
11〜20位5508260.0%
21位以下681121,6770.0%

※ 競合の社名を含む4クエリ(2,370表示・0クリック)を除外した数値。ページ単位では4〜10位4.4%、11〜20位1.8%(ページは複数クエリの平均順位で丸まるため高めに出ます)。

この表から出る実務上の結論は2つです。

デバイス別では、モバイル1.02%(6,735表示)に対しPC0.24%(21,250表示)。PCの表示が多いのは前述の機械的な検索が混ざっているためで、人間の検索はモバイル側の数字に近いと考えています。

9月の「効いた・効かなかった・まだ分からない」

判定施策根拠
✅ 効いた検索意図に合うページ型で新設(格安SEO比較ページ)公開5日で本命クエリが31〜41位→11〜13位
✅ 効いた表示急減時に「動かない」判断順位・クロール日・技術面・アップデートの4点確認で原因を切り分け。巻き戻しをせずに済んだ
✅ 効いた(計測面)週次のSERP実測を持っていることGSCの平均順位ではなく実測で「順位は落ちていない」と言い切れた。1回0.4ドル
❌ 効かなかったサイト全体のCTRを指標にすること競合の社名検索だけで0.3%→0.1%。指標として壊れた
❌ 効かなかった1ページ目に入るだけで安心すること2.9位で0クリック。順位とクリックは別の仕事
⏳ まだ分からない1ページ目0クリック12ページのtitle書き換え(9/14)10月のGSCで判定
⏳ まだ分からない6記事への一次データ節追加(9/14)rank-trackで順位の反応を見る
⏳ まだ分からない用語集106本のnoindex(9/14)表示は減って当然。残したページの順位帯で判定
⏳ まだ分からない9/10の表示急減の真因減少ページの再クロール後に、順位が落ちていれば9/4のAdSense・タイトル短縮を見直す

10月に判定すること

  1. テキストマイニング③のクリック数(「seo テキスト分析」系)。0のままならtitleの再設計か、検索結果でのタイトル書き換えを疑う。
  2. 格安SEO比較ページの本命クエリが10位以内に入るか。現在11〜16位。内部リンクを3本追加し、料金体系別の注意点(成果報酬・初期費用無料・激安)の節を足して、10月2日に他社料金を再確認する。
  3. 9/14に書き換えた12ページのCTR。4〜10位帯のクリック数が4件から動くか。
  4. 月次のAI Overviews計測(10/2)で、9月に引用されたURLの何%が翌月も残るか。「AIO引用の寿命」として別記事で公開予定。

判定に使うのは、サイト全体のCTRではなく、①競合の社名を除外したクエリ、②順位帯別のクリック数、③自前の週次SERP実測、の3つです。

手法と限界(正直に)

引用・転載について

本記事の数値・表は、出典として本ページへのリンク明記を条件に、記事・スライド・社内資料などへ自由にご利用いただけます(事前連絡不要)。
引用例:出典:Saguru(株式会社D-SYSTEMS-EN)「内製SEO実況 2026年9月」 https://saguru.dsystemsen.com/column/82-inhouse-seo-log-2026-09.html

📋 引用埋め込みコード(出典リンク入り・クリックで全選択)

その他の統計は「SEO・AI検索 統計データまとめ」にも掲載しています。

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よくある質問

順位は変わっていないのにCTRだけ下がるのはなぜですか?
CTRは「クリック÷表示」なので、クリックされない表示が増えるだけで下がります。当サイトでは格安SEO会社の比較ページを公開した直後、比較表に載せた競合の社名を含む検索で5日間に1,274回表示され、クリックは0でした。他社を探している検索なので当然クリックされず、サイト全体のCTRが0.3%から0.1%に下がりました。順位もクリック数も悪化していません。
Search ConsoleでCTRを正しく見るコツはありますか?
サイト全体の平均CTRは使わず、①検索キーワードのフィルタで「正規表現に一致しない」を選び、競合の社名など買う気のない検索語を除外する、②順位帯(1〜3位・4〜10位・11〜20位・21位以下)ごとにクリック数を見る、の2つをおすすめします。当サイトの実測では11位以下のCTRは0%で、CTRの議論が意味を持つのは10位以内だけでした。
検索2位なのにクリックが0なのはなぜですか?
当サイトの記事「テキストマイニング③」は「seo テキスト分析」で平均2.9位に表示されながら1週間47表示で0クリックでした。実際の検索結果を確認するとAI Overviewsは出ておらず、原因はタイトルにありました。連載番号の「③」が入って単独記事として弱く、無料で使えることも伝わっていなかったため、タイトルとdescriptionを「3種類の使い分け|無料で回す5ステップ」型に書き換えました。効果は10月のSearch Consoleで判定します。
表示回数が急に42%減ったとき、何を確認しましたか?
①実際の検索順位(自前の週次SERP実測で主要28語が前週比±6位以内)、②減少が大きいページのGoogle最終クロール日(直前のデプロイより前で、変更はまだ見られていなかった)、③技術面(200応答・noindex・canonical・手動対策)、④Googleの公式アップデートの有無、の4点です。すべて異常なしだったため、AdSense撤去やタイトルの巻き戻しはせず、再クロール後に判定することにしました。
この記録のデータは引用・転載できますか?
はい。出典として本ページのURLを明記いただければ、記事・スライド・社内資料などへ自由にご利用いただけます。数値は当サイト(saguru.dsystemsen.com)のGoogle Search Consoleと自前のSERP実測に基づく実数です。

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