Google Search Console(GSC)は、Googleが無料で提供するSEO計測の決定版ともいえるツールです。
検索パフォーマンス・インデックス状況・Core Web Vitals・リッチリザルトまで、SEOに必要なデータを幅広くカバーします。「どんな検索語句で表示され、何回クリックされ、何位なのか」を直接Googleから知ることができる、唯一の公式データソースです。
本記事では、プロパティ登録から検索パフォーマンス分析、URL検査、インデックス管理、被リンク確認まで、GSCの実務的な使い方を機能別に解説します。
GSCを使った改善はSEO対策の土台です。全体像はSEOプロジェクトの戦略と運用もあわせてご覧ください。
導入:プロパティ登録と所有権確認
まずは search.google.com/search-console/ から登録します。
プロパティの追加では「ドメイン」「URLプレフィックス」の2形式を選べます。
| 形式 | 対象範囲 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| ドメイン | example.com 配下すべて(http/https・www有無を問わない) | 本番運用・推奨 |
| URLプレフィックス | 指定したURL以下のみ | サブドメインを個別管理したい場合 |
所有権の確認は、DNS TXTレコードの追加/HTMLファイルのアップロード/Googleアナリティクス連携/Googleタグマネージャーなどから選べます。
基本はドメインプロパティ + DNS認証がもっとも管理が楽で、www有無やhttp/httpsを横断して計測できます。
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機能① 検索パフォーマンス(最重要)
GSCで最も重要なのがこの機能です。
「ユーザーがどんな語句で検索してサイトに来たか」が分かり、SEO改善のほぼすべての出発点になります。
- クエリ別の表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位
- ページ別の流入クエリ
- 国・デバイス別の傾向
- 日付フィルタ(過去16ヶ月分のデータを比較可能)
💡 「表示回数は多いのにCTRが平均以下」のクエリ・ページが、最大の改善余地です。タイトルタグやmeta descriptionをリライトするだけで、順位はそのままでもクリック数を伸ばせます。
機能② URL検査
個別URLのインデックス状況・最終クロール日時・モバイルユーザビリティ・構造化データを、ピンポイントで確認できる機能です。
- 「URLはGoogleに登録されています」: 検索結果に表示され得る正常な状態
- 「URLがGoogleに登録されていません」: クロール拒否・noindex・コンテンツ不足などが原因
- 「インデックス登録をリクエスト」: 新規ページや更新ページをクロールのキューに送る
⚠️ インデックス登録リクエストには1日あたりの上限があります。リクエストはあくまでクロールを促すだけで、登録を保証するものではありません。新規記事や大幅リライト時に絞って活用しましょう。
機能③ ページのインデックス登録
サイト全体のインデックス状況を可視化する機能です。
「ページ」レポートで「登録済み」と「未登録の理由」を確認でき、代表的な状態と対処は次のとおりです。
| 状態 | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
| 送信して登録された | 正常にインデックスされている | 不要 |
| クロール済み - インデックス未登録 | 品質・重複の問題で見送られた | コンテンツを改善・統合 |
| 検出 - インデックス未登録 | クロール待ちの状態 | 時間で解決、または登録リクエスト |
| 重複(送信URLが正規でない) | 別URLがcanonicalに指定されている | 正規URLの指定を確認 |
| 404(見つかりませんでした) | ページが存在しない | 301リダイレクト、または意図的削除なら放置 |
| noindexタグによる除外 | 意図的に除外している | 意図どおりなら対応不要 |
機能④ ウェブに関する主な指標(CWV)
Core Web Vitalsの実フィールドデータを、サイト全体でまとめて確認できます。
「不良」「改善が必要」と判定されたURL群を抽出し、優先的に対策しましょう。
実際のユーザー環境で計測された値なので、ラボデータより実態に近いのが特徴です。
スコアはモバイルとPCで別々に表示され、それぞれを独立して計測します。
MFI(モバイルファーストインデックス)時代はモバイル側の数値が評価の基準になる為、特にモバイルを重視しましょう。
💡 修正後はレポート右上の「修正を検証」ボタンで再評価をリクエストします。28日間の追跡データをもとに結果が判定されます。改善手順はCore Web Vitals改善ガイドを参照してください
機能⑤ 拡張(構造化データ)
「拡張」セクションでは、実装済みの構造化データのタイプと、その検出・エラー状況を確認できます。
リッチリザルト獲得の土台になる部分です。
- パンくずリスト/FAQ/レシピ/商品/動画などの検出状況
- エラー(必須プロパティの不足など)の一覧
- 警告(推奨プロパティの不足など)の一覧
エラーが出ているとリッチリザルトに表示されないため、優先的に解消します。
構造化データの実装方法はスキーママークアップ実装ガイドで詳しく解説しています。

機能⑥ サイトマップ
sitemap.xml を送信し、Googleにサイト構造を伝えます。
送信後はGoogleが定期的に取得し、新規URLの発見が早まります。
特ににページ数の多いサイトや、トップから辿りにくいページがある場合に効果的です。
- XMLサイトマップの送信と取得状況の確認
- 検出されたURL数の経時推移
- サイトマップ取得時のエラー検出(404・サーバーエラーなど)
機能⑦ リンク
外部リンク(自社サイトに集まる被リンク)と内部リンク(サイト内のリンク状況)を可視化する機能です。
リンク戦略の効果測定に使います。
- 上位のリンク元サイト: 被リンク施策の効果を測定する
- 上位のリンクされているページ: 評価が集まっている強いコンテンツを把握する
- 上位のアンカーテキスト: どのキーワードで参照されているかを確認する
- 内部リンク数の多い順: サイト構造上の重み付けを確認する
被リンクの考え方や獲得方法は外部対策(被リンク)とは?、内部リンクの設計は内部リンク設計の鉄則を参照ください。
実務での使い分け早見表
GSCは「毎日全部見る」ものではありません。頻度に応じて見るべき項目を決めておくと、運用がぐっと楽になります。
| 頻度 | やること |
|---|---|
| 毎日 | 異常検知(ページの大量404、急激なクリック数の低下、手動対策の通知) |
| 週次 | CTRの低いクエリをリスト化し、タイトル改善の候補を抽出 |
| 月次 | CWVスコアの確認、構造化データエラーの解消 |
| 四半期 | 上位クエリの分析、被リンク戦略のレビュー |
| 随時 | 新記事公開・大幅リライト時のインデックス登録リクエスト |
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