【独自調査】SEO関連キーワードの84.8%でAI Overviewsが表示された
389キーワード実測レポート(2026年7月)
「日本語検索でAI Overviews(Googleの生成AI回答、AIモード)はどのくらい出ているのか」
議論は多くても、日本語での実測データはほとんど公開されていません。
SEOツール「Saguru」を運営する株式会社D-SYSTEMS-ENでは、自社のSERP取得基盤を用いてSEO関連の実クエリ389語を取得し、AI Overviewsの表示有無と引用元ドメインを実測しました。
結果、84.8%のキーワードでAI Overviewsが表示されるなど、SEO領域では生成AI回答が標準装備化している実態が明らかになりました。
📌 本調査のデータ・グラフは、出典(本ページへのリンク)を明記いただければ、記事・資料への引用・転載を歓迎します。
調査サマリー(3つの要点)
- 389キーワード中 330語(84.8%)でAI Overviewsが表示。SEO領域では生成AI回答が出る前提
- 90.5%のキーワードで「他の人はこう質問」(PAA)が表示。SERPの対話化が進行
- AI Overviewsが引用したドメインはSEO会社のオウンドメディアに集中(1位 plan-b.co.jp が108回)。引用元を開示したAI回答では平均6.4ドメインを統合して引用
調査方法(メソドロジー)
- 調査対象:当社サイト(saguru.dsystemsen.com)がGoogle検索で実際に表示された、SEO・マーケティング関連の389キーワード
- 取得方法:DataForSEO「SERP Google Organic(live / advanced・地域=日本/言語=日本語)」で各クエリの検索結果を取得し、
ai_overview要素の有無と引用元ドメイン、関連質問(PAA)の有無を記録 - 調査日:2026年7月1日。
- 限界・注記:AI Overviewsはパーソナライズ・時間変動があり、本値は調査条件下の傾向値です。表示ありのうち一部(130語)は引用リンクが取得できず(引用ドメイン0として計上)、引用数の平均はリンクを開示した200語を対象に算出しました。サンプルは「当社が実際に表示されたクエリ」という性質上、SEO・マーケティング領域に限定されます。
結果①:AI Overviews表示率は84.8%
389キーワードのうち、330語(84.8%)でAI Overviewsが表示されました。SEO関連クエリでは実に8割超で生成AI回答が出ており、「AI Overviewsはまだ一部だけ」という感覚は、少なくともSEO領域では過去のものになりつつあります。
| 区分 | キーワード数 | 割合 |
|---|---|---|
| AI Overviews 表示あり | 330 | 84.8% |
| 表示なし | 59 | 15.2% |
| 合計 | 389 | 100% |
これは、SEOのようにGoogleが「解説を求める情報ニーズ」と判断しやすい領域ほど、AI回答が優先表示される傾向を示しています。SGE / AI Overviews対策は、もはや一部の先進的な施策ではなく、SEOの前提条件になったと言えます。
結果②:90.5%で「他の人はこう質問」(PAA)
389語中352語(90.5%)で「他の人はこう質問」(People Also Ask=PAA)が表示されました。
AI回答に加えて関連質問が並ぶ対話型のSERPが、日本語でも標準になりつつあります。
これは、読者が抱く“次の疑問”に先回りして答えるコンテンツ設計。
FAQやQ&A、網羅的な見出し構成の価値が高まっていることを意味します。
想定質問に答える構造は、AIO/LLMO実践チェックリストでも重視されるポイントです。
結果③:引用元はSEO会社のオウンドメディアに集中
AI Overviewsが引用したドメインを集計すると、SEO・マーケティング支援企業のオウンドメディアと、YouTubeへの引用が突出していました。引用回数の多い上位15ドメインは次の通りです。
| 順位 | ドメイン | 引用回数 | 属性 |
|---|---|---|---|
| 1 | plan-b.co.jp | 108 | SEO/マーケ支援 |
| 2 | www.youtube.com | 78 | 動画プラットフォーム |
| 3 | www.seohacks.net | 57 | SEO支援 |
| 4 | mieru-ca.com | 56 | SEOツール |
| 5 | www.willgate.co.jp | 56 | SEO支援 |
| 6 | web-kanji.com | 44 | 制作/SEO |
| 7 | mediareach.co.jp | 38 | マーケ支援 |
| 8 | satori.marketing | 28 | MAツール |
| 9 | www.geo-code.co.jp | 25 | SEO支援 |
| 10 | white-link.com | 24 | 被リンク支援 |
| 11 | seo-dash.net | 23 | SEOツール |
| 12 | wacul-ai.com | 22 | 分析ツール |
| 13 | digitalidentity.co.jp | 20 | マーケ支援 |
| 14 | ds-b.jp | 17 | マーケ支援 |
| 15 | www.pascaljp.com | 15 | SEOツール |
裏を返せば、AIに引用されるには「その分野の第一人者としての実績あるオウンドメディア」であることが条件。
LLMO(AIに引用される最適化)で語られるトピックの権威性が、実データでも裏付けられた形です。
新規サイトがここに割って入るには、一次情報や独自データで差別化することが近道になります(本記事もその実践例です)

結果④:引用ドメイン数の分布
AI Overviewsが引用元リンクを開示していた200語では、平均6.4ドメイン(最頻は6〜8ドメイン)を引用していました。
1つのAI回答が複数のソースを統合して提示する実態がうかがえます。
| 引用ドメイン数 | 該当キーワード数 |
|---|---|
| 4ドメイン | 24 |
| 5ドメイン | 36 |
| 6ドメイン | 42 |
| 7ドメイン | 33 |
| 8ドメイン | 41 |
| 9〜12ドメイン | 17 |
複数ソースを束ねて回答が作られる以上、「唯一の答え」より「引用される一片」を狙うのが現実的です。
特定のトピックで簡潔かつ正確な結論を提示し、その一片としてAI回答に採用される設計が有効です。
結果⑤:AI Overviewsが“出なかった”クエリ
表示なしだった59語には、「seo とは わかりやすく」「seo 仕組み」「seo 画像」など、ごく基礎的な語や単語1語のクエリが目立ち、逆に、複数語で具体的な悩みや状況を示すクエリほど、AI回答が出やすい傾向がうかがえます。
つまり、AI Overviews対策は「具体的な複合キーワード」ほど強く意識すべきということ。
狙うキーワードの粒度によって、ゼロクリック化への備え方を変える発想が求められます。
この結果から言えるSEO・LLMO戦略
- AIO前提のコンテンツ設計へ:SEO領域では8割超でAI回答が出る=クリックされなくても引用・認知されるAIに引用される文章術が必須。
- 引用の鍵は分野の権威性:引用元がSEO専門オウンドメディアに集中=一次情報・専門特化・実績の可視化(E-E-A-T)が効く。
- PAA対策=想定質問への先回り:9割でPAAが出る今、FAQ・Q&A設計の価値が上昇(→AIO/LLMO実践チェックリスト)。
- ゼロクリック前提の収益設計:情報型はAI回答に吸収されやすい。収益は取引型・指名検索へ寄せる(→ゼロクリック時代の収益最大化)。
AI Overviewsは「脅威」であると同時に、引用されれば新しい認知の入口になります。
狙うキーワードでAI回答が出るかを把握し、出る領域では引用される設計。
出ない領域ではクリックを取る設計を使い分けることが、これからのSEOの基本動作になります。
引用・転載について
本調査の数値・グラフは、出典として本ページへのリンク明記を条件に、記事・スライド・社内資料などへ自由にご利用いただけます。
引用例:出典:Saguru(株式会社D-SYSTEMS-EN)「SEOキーワードのAI Overviews表示率調査2026」 https://saguru.dsystemsen.com/column/66-ai-overviews-research-2026.html
あなたの狙うキーワードで、AIは何を引用しているか
AI Overviewsが出るかどうか、そして誰が引用されているかは、キーワードごとに違います。Saguruのキーワード調査なら、サジェスト・競合・SEO難易度をまとめて確認でき、“AIに引用される設計”の第一歩を支援します。
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