SEO対策のなかでも、「やってはいけないこと」と「やるべきこと」の差がもっとも大きいのが外部対策(被リンク獲得)です。
やり方を間違えると、サイト全体を吹き飛ばすようなペナルティに直結します。
本記事では被リンク対策(SEO外部リンクの増やし方)を軸に、被リンクが重要な理由から良いリンクと悪いリンクの違い、質を決める観点、安全に自然な被リンクを集める方法、ペナルティの回避と回復までを実例とともにわかりやすく解説します。
SEO全体の流れは「SEO対策のやり方(4ステップ)」もあわせてどうぞ。
被リンク(外部リンク)とは、他サイトから自サイトへ向けられたリンクのこと。SEOの外部対策では「関連性が高く自然な、良質な被リンクを増やすこと」が中心で、量より質・関連性・自然さが評価を左右します。購入リンクや自作自演の過剰なリンクはペナルティの対象になるため避け、独自データや無料ツールなど「引用されるコンテンツ」で自然に集めるのが王道です。
外部対策(被リンク)とは?重要な理由
外部対策(オフページSEO)とは、サイトの外側から評価を高める施策で、その中核が被リンク(他サイトから自サイトへのリンク)の獲得です。
被リンクのほか、社名・サービス名がリンクなしで言及されるサイテーション、指名検索の増加、SNSでの拡散なども外部対策に含まれます。
SEOの3領域での位置づけは「SEOとは?」を参照してください。
Googleの初期の革新は、被リンクを「投票」とみなしてサイトを評価するPageRankにありました。
「多くの信頼できるサイトからリンクされている=良いサイト」というシンプルな発想です。
Googleのアルゴリズムは進化を続けていますが、被リンクは今でも有力なランキング要因のひとつとされています。
コンテンツが同等の競合と並んだとき、最後に勝敗を分けるのは多くの場合、被リンクの質と量です。
ただし大切なのは量より質です。
大量のスパムリンクよりも、1本の業界権威からの自然なリンクのほうがはるかに価値が高い、というのが今の常識です。
良い被リンク・悪い被リンクの違い
被リンクは「あればあるほど良い」ものではありません。
良い被リンクは順位を上げ、悪い被リンクはペナルティを招きます。違いを一覧で整理しました。
| 観点 | ★ 良い被リンク | × 悪い被リンク |
|---|---|---|
| リンク元 | 関連性の高い権威サイト | 無関係・低品質・スパムサイト |
| 貼られ方 | 記事の文脈で自然に紹介 | 有料リンク・相互リンクの乱用 |
| アンカーテキスト | 自然で多様な表現 | 主軸キーワードだけを連発 |
| ドメインの多様性 | 多くの異なるドメインから | 同一ドメインから大量 |
| 増え方 | 時間をかけて少しずつ | 1日で大量など不自然な急増 |
悪い被リンクは、Googleのスパムポリシー違反にあたります。
お金で買ったリンクや自作自演のリンクの具体例とリスクは「不自然な被リンク(リンク購入・自作自演)」で説明します。
良質な被リンクの「質」を決める5つの観点
良質な被リンクとは何かを、もう少し具体的に見ていきましょう。Googleが被リンクの価値(質)を見るときの主な観点は次の5つで、これらをすべて満たすほど「良質な被リンク」と評価されます。
- ① 関連性:自サイトのテーマと近い分野からのリンクほど価値が高い
- ② 権威性:信頼されているサイト(公的機関・大学・有名メディア等)からのリンクは強い
- ③ 文脈・設置位置:本文中で自然に紹介されるリンクは、フッターやサイドバーの一括リンクより価値が高い
- ④ アンカーテキスト:リンクの文字列が内容を自然に表しているか(アンカー設計の考え方)
- ⑤ 自然さ(増え方):短期の急増は不自然と見なされやすい
これらは「本当に役立つから紹介された」リンクであれば自然に満たされます。
逆に作為的に量を稼ごうとすると、どれかが不自然になり、リスクが高まります。
具体例で見る「良質な被リンク」と「低品質な被リンク」
抽象的な5観点を、同じ「SEOツールを紹介するリンク」で具体化すると違いが一目で分かります。
SEO解説ブログの記事本文で、
「キーワード調査には無料で使える〇〇(ツール名)が便利」と、文脈に沿って自然に紹介されたリンク。
→ 関連性◎ / 文脈内◎ / 自然なアンカー◎
無関係なまとめサイトのフッターに、
「SEO対策 格安 おすすめ」という完全一致キーワードで大量に貼られたリンク。
→ 関連性× / フッター一括× / アンカー不自然×
良質な被リンクかどうかのチェックリスト
自分(または競合)に付いた被リンクを評価するとき、次の項目に「はい」が多いほど良質です。
- ✅ リンク元は自サイトと関連するテーマを扱っているか
- ✅ リンク元は実在し、内容のある信頼できるサイトか
- ✅ リンクは記事本文の文脈の中に置かれているか(フッター/サイドバー一括でないか)
- ✅ アンカーテキストは自然で、内容を表す言葉か(主軸KWの完全一致連発でないか)
- ✅ 多様なドメインから、時間をかけて増えているか
- ✅ お金を払ったり自分で設置したりした作為的なリンクでないか
「いいえ」が多いリンクは、次章のスパムリンク・不自然なリンクに近づいている可能性があります。
スパムリンク・不自然なリンクの見分け方と対処
良質な被リンクの反対にあるのがスパムリンクです。スパムリンクとは、検索順位を不正に操作する目的で作られた、Googleのスパムポリシーに反する低品質な被リンクのこと。自然発生ではなく作為的に作られたと判断されるリンクは、まとめて不自然なリンクと呼ばれ、順位を上げるどころかペナルティの原因になります。
スパムリンク・不自然なリンクの見分け方
次のような特徴が複数あてはまるリンクは、スパムリンク(不自然なリンク)の可能性が高いと考えてください。
| チェック観点 | 不自然なリンクのサイン |
|---|---|
| リンク元の関連性 | 自サイトと無関係な分野・言語のサイトから来ている |
| リンク元の品質 | 中身のないサイト、リンク集ページ、アダルト・ギャンブル等のスパムサイト |
| アンカーテキスト | 同じ主軸キーワードの完全一致アンカーが何本も繰り返される |
| 設置場所 | 本文と関係なくフッター・サイドバーに一括で埋め込まれている |
| 増え方 | 短期間に同種のリンクが急増している |
| 相互性 | 相互リンク目的だけの「リンク集」で交換されている |
自分で作った覚えがなくても、ネガティブSEO(競合による悪質なリンク付け)でスパムリンクを送られることもあります。まずはSearch Consoleの被リンクレポートで、見覚えのない大量リンクが付いていないかを定期的に確認しておくと安心です。
スパムリンクの具体例
「不自然なリンク」と言われてもピンと来にくいので、実際にペナルティ対象になりやすい典型例を挙げます。
- 有料リンク・リンク販売:「被リンク100本〇〇円」のようなサービスで購入したリンク(詳細)
- 自作自演リンク(PBN):自分で作った複数のサイトから、自サイトへ大量にリンクを送る
- 相互リンク集:SEO目的だけで「リンクを貼り合いましょう」と交換する無関係サイトのリンク
- ディレクトリ/ブックマークの大量登録:中身のない登録サイトへ一括で送るリンク
- コメント・掲示板スパム:無関係な記事のコメント欄に自サイトURLを貼り付ける
- フッター・ウィジェットの全ページリンク:無料テンプレ配布などで全ページに同じ完全一致リンクが入る
💡 共通点は「検索順位のためだけに、人の役に立たない形で作られたリンク」であること。ユーザーのために自然に貼られたリンクなら、これらに当てはまりません。
スパムリンク危険度セルフチェック
次に「はい」が多いほど、そのリンク(または自分の被リンク獲得のやり方)は危険です。
- ⚠ お金を払って、または対価と引き換えにリンクを設置してもらった
- ⚠ 自分(自社)で用意した別サイトからリンクしている
- ⚠ 短期間に同じアンカーテキストのリンクが急に増えた
- ⚠ リンク元が、自サイトと無関係な分野・外国語・中身の薄いサイト
- ⚠ 本文と関係なく、フッターやリンク集に一括で入っている
ひとつでも当てはまるなら、次の対処を検討してください。
スパムリンクへの対処3ステップ
不自然なリンクを見つけたら、あわてて全部否認するのではなく、次の順で対応します。
- ① 確認:Search Consoleで「手動による対策」の通知が来ていないか、被リンク元が実在の問題リンクかを見極める
- ② 削除依頼:明らかなスパムは、可能な範囲でリンク元サイトに削除を依頼する
- ③ 否認(Disavow):削除できないものだけ、リンク否認ツールで否認する(正常なリンクは対象にしない)
なお、リンクを買う・自作自演するといった「やってはいけない」被リンク獲得の具体例とリスクは「不自然な被リンク(リンク購入・自作自演)」で、否認の詳しい手順は次のペナルティの回避と回復で解説します。そもそもスパムリンクを作らないことが、最も確実で安上がりな対策です。
dofollow・nofollowとアンカーテキストとは
被リンクを理解するうえで欠かせないのが、リンクの「種類」です。すべての被リンクが同じように評価を渡すわけではなく、dofollow / nofollowという属性と、アンカーテキスト(リンクの文字列)で価値が変わります。
dofollowとnofollowの違い(図解)
リンクには、評価(リンクジュース)を「渡す」ものと「渡さない」ものがあります。
SNS・Q&Aサイト・多くのブログコメントなどのリンクは基本 nofollow です。「nofollowだから無意味」ではなく、実際の流入・認知を生み、そこから第三者がdofollowで紹介するきっかけになります。近年は rel="sponsored"(広告)・rel="ugc"(ユーザー投稿)という属性も加わりました。詳しくは用語集のnofollow/dofollowもご覧ください。
アンカーテキストの考え方
アンカーテキストとは、リンクに設定された文字列のことです。Googleはこの文字でリンク先の内容を推測するため、被リンクの評価に影響します。ただし作為的に主軸キーワードの完全一致を連発すると、逆に不自然と判断されます。
| 種類 | 例 | 評価 |
|---|---|---|
| 自然・多様 | 「このSEOツール」「詳しくはこちら」「〇〇の解説記事」 | ⭕ 健全な分布 |
| ブランド名 | 「Saguru」「サービス名」 | ⭕ 安全でおすすめ |
| 完全一致の連発 | 「SEO対策 格安」ばかりが大量 | × 不自然・リスク |
被リンクは自分でアンカーを選べないことが多いですが、自作の発リンクや相互紹介の際は、自然で多様な表現を心がけると安全です。内部リンクのアンカー設計は「内部リンク設計の鉄則」も参考になります。
被リンクの増やし方(自然に集める5つの方法)
ここからは被リンクの増やし方です。被リンクは「買う」のではなく「もらえるものを作る」のが鉄則。安全で効果の高い王道の5つを紹介します。
方法1:独自データ・調査レポートを公開する
業界調査・独自統計・実験結果などのオリジナル情報は、他メディアが引用したくなる王道のリンク獲得法です。「2026年◯◯業界の調査」のように年次更新できる切り口は、長期的にリンクを生みます。
一次データはAI時代の引用源としても有効です。(AIに引用される文章術)
方法2:無料ツール・テンプレートを提供する
計算ツール・テンプレート・診断機能などの実用ツールは、多くのサイトから紹介されます。
当サイトのSEO診断ツールもこの戦略の一例です。
方法3:網羅的な専門解説で「引用される存在」になる
用語解説やハウツーを網羅的に整えると、他メディアが「詳しくは◯◯を参照」と引用してくれるようになります。
質の高いコンテンツそのものが最大の被リンク資産です。
方法4:業界メディアへ寄稿する
自社サイトに掲載するだけでなく、業界メディアへゲスト寄稿すると、著者紹介欄などから自然なリンクが得られます。
継続的な寄稿は認知向上にもつながります。
方法5:プレスリリース・取材対応
新サービスや調査結果をプレスリリースで配信すると、メディアから紹介されることがあります。
PR TIMES、@Press などが代表的な配信先です。取材対応も、引用付きリンクの良い機会になります。

被リンクを増やす前に:初心者向けチェックリスト
いきなり外部へ働きかける前に、まず「リンクされる準備」が整っているかを確認しましょう。土台がないと、紹介されても評価が伸びません。
- ✅ 運営者情報・会社概要ページがあり、誰が発信しているかが明確か(E-E-A-T)
- ✅ 「紹介したくなる」独自コンテンツ(独自データ・無料ツール・網羅解説)があるか
- ✅ 紹介しやすいよう、共有・引用しやすいページ(分かりやすいURL・OGP・要点)になっているか
- ✅ SNS(X等)やプレスリリースの受け皿が用意できているか
- ✅ まず関連ディレクトリ・プロフィールなど、確実に載せられる場所から着手しているか
この土台の上で「独自データ公開 → SNS/PRで告知 → 関連メディアへ紹介依頼」を回すのが、若いサイトが被リンクを増やす現実的な順序です。焦ってスパムリンクに手を出さないことが、遠回りに見えて最短です。
ペナルティの回避と回復(否認)
不自然な被リンクが原因でペナルティを受けると、順位が大きく下落し、回復に時間がかかります。
まずは作らないことが最善ですが、万一のときの対処も知っておきましょう。
- 確認:Google.Search Consoleで「手動による対策(ペナルティ通知)」の有無をチェック
- 削除依頼:スパムリンクは、可能な範囲でリンク元に削除を依頼
- 否認(Disavow):削除できないものはリンク否認ツールで否認する
- 再審査:手動対策がある場合は、対応後に再審査をリクエスト
過去に購入したリンクが残っている場合も、否認で整理できます。
ペナルティ全般の対処は「ペナルティ対処」「コアアップデート対応」も参考になります。
被リンクの現状を把握するツール
自社サイトに今どれくらいの被リンクが付いているかは、無料でも確認できます。
| ツール | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| Google Search Console | 無料 | Google公式の被リンクレポート(信頼度が高い) |
| Ahrefs | 有料 | 競合の被リンクまで分析可能。本格運用向け |
| Semrush | 有料 | 被リンク追跡と毒性スコア付き |
| Saguru | 月額270円〜 | はてブ件数や基本SEO項目を一括チェック |
まずは無料のSearch Consoleで自サイトの被リンクを把握し、競合と比べてどう増やすかを考えるのが第一歩です。
ツール全体の比較は「SEOツール比較」をどうぞ。
被リンク以外の外部対策
外部対策は被リンクだけではありません。
リンクを伴わなくても、サイトの信頼や認知を高める施策があります。
- サイテーション:他サイトやSNSで社名・サービス名が言及されること(エンティティSEO)
- SNSでの拡散:直接の順位効果は限定的でも、被リンクや指名検索のきっかけになる
- 指名検索の増加:ブランドが知られるほど社名で検索され、信頼の総合的なシグナルになる
💡 結論: 被リンクは「買うものではなく、もらえるものを作る」が鉄則です。独自データ・ツール・寄稿・PRを組み合わせ、関連性の高い信頼サイトからの自然なリンクをじっくり育てましょう。次は「SEOプロジェクトの戦略と運用」に進みます。
よくある質問
被リンクはSEOに今でも重要ですか?
良い被リンクと悪い被リンクの違いは何ですか?
やってはいけない被リンク獲得方法は?
自然な被リンクを集めるにはどうすればいいですか?
被リンクでペナルティを受けたらどうすればいいですか?
被リンクは何本くらい必要ですか?
SEOの外部対策とは?被リンク以外にもありますか?
リンク否認ツール(Disavow)の使い方は?
domain:spam-example.com)をアップロードします。否認は、スパムリンクの削除依頼をしても消えない場合や、手動ペナルティの原因が外部リンクにある場合の最終手段です。正常なリンクまで否認すると逆効果になるため、明らかに不自然なものだけに限定してください。「被リンク」の読み方は?
内部リンクと外部リンクの違いは何ですか?
発リンク(外部サイトへのリンク)はSEOに効果がありますか?
スパムリンクとは何ですか?
良質な被リンクを見分けるポイントは?
dofollowとnofollowの違いは何ですか?
rel="nofollow" が付いたリンクで、評価を渡さないため直接の順位効果は限定的です。ただしSNSやブログコメントなどnofollowのリンクでも、実際の流入や認知を生み、そこから第三者がdofollowで紹介するきっかけになるため無意味ではありません。被リンクのアンカーテキストはどうすればいいですか?
被リンク・外部対策の関連用語
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