リダイレクトとは?
301・302の違いとSEOに強い設定手順を徹底解説【2026年最新】

公開日: 2026年5月24日更新日: 2026年6月16日所要時間: 約11分

URLの変更・サイト移行・ドメイン変更は、SEOのなかでもとくに慎重さが求められる作業です。

リダイレクトの設定をうっかり間違えると、何年もかけて積み上げた検索評価を一気に失ってしまうこともあります。

本記事では、301/302の使い分けから、.htaccess・Nginx・WordPressでの実装方法、安全なサイト移行8ステップ、よくある失敗事例まで、実務目線でやさしく解説します。

SEO対策全体の進め方は「SEO対策の進め方(4ステップ)」にまとめています。

リダイレクトとは

リダイレクトとは、ユーザーやクローラーが特定のURLにアクセスしたときに、別のURLへ自動的に転送する仕組みのことです。

サーバはHTTPステータスコードを使って、ブラウザやGooglebotに「転送先」と「転送の種類(恒久か一時か)」を伝えます。

SEOの観点でいちばん重要なのは、PageRank(被リンクの評価)を引き継げるかです。

301(恒久)は引き継ぎ、302(一時)は引き継がない、というのが基本ルールでした。

2016年以降、Googleは「リダイレクトの種類を問わずほぼ全評価を引き継ぐ」と公言しています。

とはいえ、検索エンジンに意図を正確に伝えるために、用途に応じて種類を使い分けるのが定石です。


リダイレクトは、積み上げてきた検索評価を新しいURLへ「引っ越し」させる作業です。設定をひとつ間違えるだけで、何年もかけて貯めた被リンク資産や順位を失うことがあります。だからこそ、種類の選択と1対1の対応づけが何より大切です。

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リダイレクトが必要になる主な場面

「どんなときにリダイレクトを設定すべきか」を整理しておきましょう。代表的な場面と、選ぶべき種類は次のとおりです。

場面使うコード
URLの変更記事URLのリニューアル、カテゴリ構成の変更301
ドメイン変更・サイト移行社名変更にともなう独自ドメインの移転301
HTTPS化・www統一http→https、www有無の統一301
ページの統合似た内容の記事を1本にまとめる301
一時的な転送期間限定キャンペーン、メンテナンス画面302 / 307

このうち大半は301で対応します。「元に戻す予定がない=恒久」なら301、「数週間で元に戻す=一時」なら302、と覚えておけば迷いません。

古いページを統合すべきかの判断は「低品質コンテンツの量産」の観点も参考になります。

リダイレクトの主な種類

リダイレクトにはいくつか種類があり、それぞれ「恒久/一時」「サーバ側/クライアント側」で性質が異なります。

SEOで使うのは基本的にサーバ側の301です。

コード名称意味使う場面
301Moved Permanently恒久的な移転URL変更、ドメイン変更、HTTPS化
302Found一時的な移転期間限定キャンペーン、メンテナンス画面
307Temporary Redirect一時的(HTTPメソッド維持)POSTフォーム送信時の一時転送
308Permanent Redirect恒久的(HTTPメソッド維持)301の厳密版(あまり使わない)
meta refreshHTMLメタタグHTML側で時間指定転送非推奨。SEO評価が引き継がれない
JavaScript redirectJS による転送クライアント側転送クローラーが認識しないことがある

基本は301を使う、と覚えておけば大丈夫です。

一時的な転送(数週間以内に元に戻すケース)のときだけ302を選びましょう。

meta refresh や JavaScript による転送は、評価が引き継がれない・クローラーが認識しないことがあるため、SEO目的では避けてください。

301リダイレクトの実装方法

環境別に、代表的な301リダイレクトの書き方を紹介します。サーバ設定を直接触れる場合は .htaccess(Apache)や Nginx の設定が確実です。

WordPressならプラグインでGUIから設定できます。

Apache (.htaccess)

個別URL: Redirect 301 /old-page.html /new-page.html

ディレクトリ全体: RedirectMatch 301 ^/old/(.*)$ /new/$1

HTTPS強制:

  RewriteEngine On / RewriteCond %{HTTPS} off / RewriteRule (.*) https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

Nginx

server { listen 80; server_name example.com; return 301 https://$host$request_uri; }

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WordPress

Redirection」プラグインが定番で、管理画面からGUIで301を設定できます。

SEOプラグイン(Yoast / RankMath)にも標準搭載されています。サーバ設定に不慣れな場合は、まずこの方法が安全です。


💡 設定後は必ず動作確認を。ブラウザの開発者ツール(ネットワークタブ)や「httpstatus.io」などで、ステータスコードが301になっているかを確認しましょう。302のままだと意図と異なる転送になります。

サイト移行時の8ステップ

ドメイン変更や大規模なURL変更は、SEOで最もリスクの高い作業のひとつです。

評価を最大限維持するために、次の手順を順番に進めましょう。

  1. 事前調査:旧サイトの全URLをリスト化し、被リンクや流入の多い重要ページを把握する
  2. URL対応表の作成:旧URL → 新URL の1対1マッピングをスプレッドシートで作る
  3. 新サイト構築+テスト:全URLが正しく表示されるか、noindexタグの付け忘れ・付けっぱなしがないか確認
  4. 301リダイレクトの一括設定:.htaccess などに全URL分のルールを記述する
  5. サイトマップ更新:新URL版の sitemap.xml を作成して用意
  6. Search Console 対応:新ドメインをプロパティ追加し、「アドレス変更ツール」で旧→新を申請(GSC活用術
  7. 本番リリース:DNS切り替え、またはリダイレクトを有効化する
  8. 移行後30日モニタリング:GSCでインデックス状況とエラーを監視し、404が頻発するURLは追加対応

⚠️ 「全URL → トップページに301」は最悪手です。Googleが「Soft 404」と判定し、評価がリセットされることがあります。手間でも必ず1対1マッピングで、内容が対応するページへ転送しましょう。

リダイレクト設定後の確認チェックリスト

設定して終わりではなく、正しく転送できているかの確認までがワンセットです。リリース直後に次の項目をチェックしましょう。

とくに移行直後は、GSCの「ページ(インデックス登録)」レポートで新URLのインデックス推移を毎日チェックすると安心です。


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リダイレクトチェーンを避ける

A → B → C → D のように転送が何段も連なる「リダイレクトチェーン」は避けましょう。

クローラーの追跡上限に達したり、ページ表示速度が悪化したり、評価が少しずつ減衰したりするリスクがあります。

対策はシンプルで、中間URL(B・C)を飛ばし、A から最終URL(D)へ直接リダイレクトするように設定を更新すること。

とくにサイト移行を何度か繰り返したサイトでは、過去のルールが積み重なってチェーンになりがちなので、定期的な棚卸しを。


💡 Googlebotはおおむね最大3回程度でリダイレクトの追跡を打ち切るとされてます。多段転送は1段に集約するのが鉄則。

よくある失敗事例

事例①:HTTPS化時の混在コンテンツ

HTTPS化で全URLを301リダイレクトしたものの、画像・CSSのURLが http:// のままで「混在コンテンツ警告」が発生し、ブラウザ表示が崩れたケース。対策は、全リソースを https://(または //example.com/...)に統一することです。


事例②:ドメイン変更後にすぐ評価が激減

301設定は完璧だったのに、Google Search Consoleの「アドレス変更ツール」申請を忘れ、Googleが旧サイトと新サイトを別物と判断し続けて評価が分散したケース。移行時は必ずツールで申請しましょう。


事例③:meta refresh / JS でごまかす

「301設定が難しいから」と meta refresh や JavaScript で代替し、SEO評価が引き継がれず被リンク資産を失ったケース。サーバ設定ができる限り、301を使うのが原則です。


事例④:旧サイトを早々に閉じてしまう

移行後すぐに旧サーバ・旧ドメインを解約し、301リダイレクトごと消えてしまったケース。リダイレクトは最低でも1年以上(できれば恒久的に)維持する必要があります。評価の引き継ぎが完了するまで、旧環境は残しておきましょう。

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リダイレクト手順とSEOについてよくある質問

301と302の違いは何ですか?
301は「恒久的な移転」、302は「一時的な移転」を意味します。GoogleはどちらでもほぼPageRankを引き継ぐと公言していますが、意図を正しく伝えるため、恒久的な移転は301を使うのが原則です。
リダイレクトは何個まで設定して大丈夫ですか?
個数の上限はありませんが、リダイレクトチェーン(A→B→C→...)は最大3回までに抑えるべきです。5回を超えるとGooglebotが追跡を打ち切ります。.htaccessに多数のRedirectルールを書いても性能上は問題ないので、量より「直接1段で目的URLに飛ばす」設計を優先しましょう。
meta refreshやJavaScriptでのリダイレクトはSEO的に問題ありますか?
推奨されません。meta refreshはユーザー体験が悪く、JavaScriptリダイレクトはクローラーが認識しないことがあります。被リンク評価(PageRank)を確実に引き継ぐには、サーバ側で設定する301リダイレクトが原則です。サーバ設定が可能な限り301を使いましょう。
全ページをトップページに301リダイレクトしてもいいですか?
いいえ。Googleが「Soft 404」と判断し、評価がリセットされる恐れがあります。旧URLと新URLは必ず1対1でマッピングし、内容が対応するページへ個別にリダイレクトしてください。
サイト移行後、評価が戻るまでどれくらいかかりますか?
小規模サイトで2〜4週間、中〜大規模サイトで2〜3ヶ月が目安です。Googleが新URLをクロールし、評価の引き継ぎを完了するまでの期間です。Search Consoleの「ページ(カバレッジ)」レポートで進捗を確認できます。
HTTPS化(http→https)も301リダイレクトが必要ですか?
必要です。http://とhttps://はGoogleにとって別URLのため、301で統一しないと評価が分散します。あわせて画像やCSSなどのリソースもhttpsに統一し、混在コンテンツを解消しましょう。

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