リダイレクト手順とSEO
301/302の使い分けとサイト移行チェックリスト

公開日: 2026-05-24 所要時間: 約4分

URLの変更・サイト移行・ドメイン変更は、SEO上最もリスクが高い作業の一つです。リダイレクトの正しい設定を怠ると、何年もかけて積み上げた検索評価を一夜で失います。本記事では301/302の使い分けと、安全な移行手順を解説します。

リダイレクトとは

ユーザーやクローラーが特定URLにアクセスした時、別のURLに自動転送する仕組みです。HTTPステータスコードでブラウザに「転送先」と「転送の種類(恒久 / 一時)」を伝えます。

SEO観点で重要なのは、「PageRank(被リンク評価)を引き継げるか」。301 (恒久) は引き継ぎ、302 (一時) は引き継がない、というのが基本ルールでした。

2016年以降、Googleは「リダイレクトの種類を問わずほぼ全評価を引き継ぐ」と公言していますが、それでも意図を正確に伝えるため種類を使い分けるのが定石です。

リダイレクトの主な種類

コード名称意味使う場面
301Moved Permanently恒久的な移転URL変更、ドメイン変更、HTTPS化
302Found一時的な移転期間限定キャンペーン、メンテナンス画面
307Temporary Redirect一時的(HTTPメソッド維持)POSTフォーム送信時の一時転送
308Permanent Redirect恒久的(HTTPメソッド維持)301の厳密版(あまり使わない)
meta refreshHTMLメタタグHTML側で時間指定転送非推奨。SEO評価が引き継がれない
JavaScript redirectJS による転送クライアント側転送クローラーが認識しないことがある

基本は301を使うと覚えておけばOK。一時的な転送(数週間以内に元に戻す)の場合のみ302。

301リダイレクトの実装方法

Apache (.htaccess)

個別URL: Redirect 301 /old-page.html /new-page.html

ディレクトリ全体: RedirectMatch 301 ^/old/(.*)$ /new/$1

HTTPS強制: RewriteEngine On / RewriteCond %{HTTPS} off / RewriteRule (.*) https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

Nginx

server { listen 80; server_name example.com; return 301 https://$host$request_uri; }

WordPress

Redirection」プラグインが定番。管理画面から GUI で 301設定可能。SEOプラグイン (Yoast/RankMath) にも標準搭載。

サイト移行時の8ステップ

ドメイン変更・大規模URL変更時に、SEO評価を最大限維持するための手順:

  1. 事前調査: 旧サイトの全URLリスト作成、被リンクが多いページの特定
  2. URL対応表作成: 旧URL → 新URL の1対1マッピングを Excel/スプレッドシートで
  3. 新サイト構築 + テスト: 全URLが正しく表示されるか、noindex タグの誤設定がないか
  4. 301リダイレクト一括設定: .htaccess に全URL分のRedirectルールを記述
  5. サイトマップ更新: 新URL版 sitemap.xml を作成
  6. Search Console: 新ドメインをプロパティ追加 + 「アドレス変更ツール」で旧→新を申請
  7. 本番リリース: DNS切り替え or リダイレクト有効化
  8. 移行後30日モニタリング: GSCで「インデックスカバレッジ」エラー監視、404頻発URLは追加対応

⚠️ 「全URL → トップページに301」は最悪。Googleが「Soft 404」と判定し、評価がリセットされます。必ず1対1マッピングで個別URLを対応させます。

リダイレクトチェーンを避ける

A → B → C → D のような多段リダイレクトは厳禁。クローラーの追跡上限に達する、ページ表示速度悪化、評価減衰のリスクがあります。

対策: 中間URL(B, C)を全て A から D へ直接リダイレクトするように更新。Search Consoleの「リダイレクト エラー」レポートで定期チェック。

💡 最大3回のリダイレクトでGooglebotは追跡を打ち切ります。5回以上だと完全に評価対象外。

よくある失敗事例

事例①: HTTPS化時の混在コンテンツ

HTTPS化で全URLを 301 リダイレクトしたが、画像・CSSのURLが http:// のままで「混在コンテンツ警告」発生 → ブラウザ表示が崩れる。対策: 全リソースを //example.com/... または https:// に統一。

事例②: ドメイン変更後すぐ評価激減

301設定は完璧だったが、Search Consoleでの「アドレス変更ツール」申請を忘れた → Googleが旧サイトと新サイトを別物と判断し続けて評価分散。

事例③: meta refresh で誤魔化す

「301設定が難しいから」と meta refresh / JS で代替 → SEO評価が引き継がれず、被リンク資産が消失。サーバ設定が可能な限り 301 を使うのが原則。

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リダイレクト手順とSEOについてよくある質問

301と302の違いは何ですか?
301は「恒久的な移転」、302は「一時的な移転」を意味します。GoogleはどちらでもほぼPageRankを引き継ぐと公言していますが、意図を正しく伝えるため恒久移転は301を使うのが原則です。
リダイレクトは何個まで設定して大丈夫ですか?
個数の上限はありませんが、リダイレクトチェーン(A→B→C→...)は最大3回までに抑えるべきです。5回を超えるとGooglebotが追跡を打ち切ります。.htaccessに数千行のRedirectルールを書いてもパフォーマンス的には問題ないので、量より「直接1段で目的URLに飛ばす」設計を優先しましょう。
サイト移行後、評価が戻るまでどれくらいかかりますか?
小規模サイトで2-4週間、中〜大規模サイトで2-3ヶ月が目安です。Googleが新URLをクロール→評価引き継ぎを完了するまでの期間です。Search Consoleの「カバレッジ」レポートで進捗を確認できます。