前回はテキストマイニングの全体像を見ました。第2回は、実際に使われる代表的な分析手法を整理します。頻度分析・共起分析・感情分析・トピック分類・対応分析の5つを、「何がわかるか」「どんな場面で使うか」から解説し、ワードクラウドや共起ネットワークといった可視化の読み方もあわせて押さえます。手法の引き出しが増えれば、同じ文章データからより深い気づきを得られます。
手法の全体像 ── 5つの分析
テキストマイニングの手法は数多くありますが、実務でよく使うものは次の5つに整理できます。まずは一覧で全体像をつかみましょう。
| 手法 | わかること | 主な用途 |
|---|---|---|
| 頻度分析 | どの言葉がよく使われるか | 話題・関心の全体把握 |
| 共起分析 | どの言葉が一緒に使われるか | 文脈・テーマの構造把握 |
| 感情分析 | ポジティブ/ネガティブの傾向 | 評判・満足度の定量化 |
| トピック分類 | 文章をテーマ別にグループ化 | 問い合わせ・要望の整理 |
| 対応分析 | 属性ごとの言葉の違い | セグメント別の比較 |
💡 すべてを一度に使う必要はありません。「全体像 → 文脈 → 評価 → 分類 → 比較」と、目的に応じて段階的に深掘りするのがコツです。
頻度分析と共起分析
最も基本となる2つの手法です。多くの分析はこの組み合わせから始まります。
頻度分析(出現回数を数える)
文章中に各単語が何回出てきたかを数える、最もシンプルな手法です。口コミ100件で「使いやすい」が多いのか「分かりにくい」が多いのか――頻度を見るだけで関心の所在が一目で分かります。結果はワードクラウド(頻出語を大きく表示)でよく可視化されます。
共起分析(一緒に使われる言葉を見る)
「ある単語と別の単語が、同じ文や文章の中で一緒に出てくる関係(共起)」を調べます。頻度分析では「価格」が多いと分かっても、それが高評価か不満かは分かりません。共起分析で「価格 × 安い × 満足」と結びつけば、文脈まで読み取れます。エンティティ同士の関係を地図のように描く共起ネットワークが代表的な可視化です。
感情分析・トピック分類・対応分析
頻度・共起で全体像をつかんだ後、目的に応じて使い分ける3手法です。
- 感情分析(センチメント分析):文章がポジティブかネガティブかを判定し、評判や満足度を数値化します。商品改善やレビュー監視に有効ですが、皮肉や否定文での誤判定には注意が必要です。
- トピック分類(クラスタリング):大量の文章を内容の近いグループに自動でまとめます。問い合わせを「配送」「使い方」「返品」などに仕分ければ、どこに対応コストがかかっているかが見えます。検索意図の整理にも応用できます。
- 対応分析:性別・年代・地域といった属性ごとに、よく使われる言葉の違いを見ます。「20代は◯◯、50代は△△を重視」のようにセグメント別の傾向を比較でき、ターゲット別のコンテンツ設計に役立ちます。
どの手法も、目的(何を知りたいか)を先に決めることが成功の前提です。手法ありきで回すと、出力は出ても示唆が得られません。
可視化の読み方とAI/LLMの役割
テキストマイニングの結果は、グラフや図で可視化されます。読み方の勘所を押さえておきましょう。
- ワードクラウド:語の大きさ=頻度。ぱっと全体感をつかむ用途で、厳密な比較には不向きです。
- 共起ネットワーク:点(語)と線(共起の強さ)でテーマの塊を表します。線が密な塊が「よく語られる話題」です。
- 棒グラフ・推移グラフ:頻度の比較や時系列変化を正確に読むのに向きます。
近年は大規模言語モデル(LLM)の発展で、従来は難しかった「文意の要約」「文脈を踏まえた分類」も手軽になりました。AIに口コミを要約させたり、論点を抽出させたりするのも、広い意味でテキストマイニングの一部です。従来手法で全体傾向を定量化し、AIで文意を補う――この組み合わせが今の実務の主流です。次回第3回では、これらの手法をSEO・AIOにどう活かすかを具体化します。
手法を選べると、データはもっと語り出す
頻度で全体を、共起で文脈を、感情で評価を、分類で構造を、対応で違いを――手法を目的に合わせて選べば、同じ文章データからまったく違う深さの示唆が引き出せます。Saguruは関連語・共起語データをもとに、ユーザーが使う言葉の傾向を素早く把握できるSEOツールです。手法の引き出しと組み合わせて、コンテンツ設計の精度を高めてください。
費用を抑えながらSEO対策の精度を高めたい方に、安い価格設定のSaguruは選ばれ続けています。
登録なしで1日5回まで無料 / メール登録で1日30回 / ベーシック月額270円



